Flying Lotus Presents "Brainfeeder" @eleven

先日発表された『Cosmogramma』があまりにも素晴らしい内容だったので、Flying Lotus目当てでelevenに遊びに行ってきた。

The Gaslamp KillerやSamiyamも素敵だったけど、やっぱりFlying Lotusが最高だった。音と光とビートの洪水。立錐の余地もないくらいひしめき合うフロア。クラウドのリアクションに対してコール&レスポンスの要領でFlying Lotusがブレイクからのカットインのタイミングを作り上げて行く様子は、一回性というか、その場に参加しているからこその祝祭性のようなものを感じさせた。

Inter vs. Bayern Munchen

世界で最も傲岸不遜で、野心的で、魅力的な監督ジョゼ・モウリーニョ。既に本人が今季限りでの退任を認めているという報道が流れている以上、これがインテルでのラストマッチになるのかもしれないが、その集大成と呼ぶにふさわしい、一種の完成されたチームをチャンピオンズリーグのファイナルという場で見せてくれた。

適切な距離感を保ちつつ一糸乱れぬゾーンディフェンスは、美しくすらあった。バイエルンのボールホルダーにチェックをかける際、パスの受け手候補にも同時にかける組織的なプレスはなめらかで、しかし相手にとっては非常にいやらしく、結果、ボールホルダーがバックパスを選択せざるを得ないというシーンを何度も作り出していた。ドリブルを選択する相手にはひとりがきっちりとマークをした上でもうひとりが後方でカバーリングに入ることで、危険の芽を潰していた。そういったひとつひとつの要素を組み合わせ、90分間継続することで、バイエルンをほとんどペナルティボックスに侵入させなかった。

90分を過ぎてからは2得点をあげたディエゴ・ミリートを下げ、マテラッツィを投入。アディショナルタイムにおける時間稼ぎでもあったが、同時に、殊勲を立てたミリートに対してサポーターが賞賛を贈るための時間を作ったことと、マテラッツィをピッチに送り込むことでイタリアへの配慮(この日、インテルのスタメンにイタリア人選手はいなかった)をしたという、選手を大切にするモウリーニョの細やかな采配でもあった。

ベスト16ではプレミアを制したチェルシーを、ベスト4ではラ・リーガを制したバルセロナを、そしてファイナルではブンデスリーガを制したバイエルンを退けた完全優勝。誰も文句をつけることはできない。今年最も強かったのはインテルだ。それを成し遂げた選手と監督に拍手をおくりたい。

"スペシャル・ワン(Special One/特別な存在)"の次なる舞台はラ・リーガだといわれている。監督としてのキャリアをスタートさせて10年。その間に獲得した主要なタイトルは3つのリーグ総計でリーグ優勝6回、国内カップ戦を3回、UEFAカップを1回、そしてチャンピオンズリーグを2回。新天地では、果たしてどんなチームを作り上げて、ぼくたちに見せてくれるのか。いまから期待が高まる。

「私は自分が世界一の監督だとは思わない。しかし、私以上の監督がいるとも思わない」

七尾旅人 / 検索少年

ダウンロード限定のシングル。TAVITO.NETから購入できる。

七尾旅人は歌う。「遠くから君の歌声が聴こえる。ウェブを使ってどんなことだって検索できるけど、君のことだけはどんなに検索しても見つけられない」と。しかしこれは別に「ウェブだけではどうしたって手に入らないものがある、だからひととひとはダイレクトにコミュニケーションすることが大切だ」とかいう類の、何の役にも立たないクリシェではない。なぜならここに登場する「検索」と「君の歌声」の対比は、あくまで「到達不可能なもの」の象徴として描かれているだけなのだから。そう、たとえダイレクトなコミュニケーションをしても決して届かない場所にあるもの、それこそが七尾旅人のいう「君の歌声」なのだ。

「いまここ」ではないどこかにある「到達不可能なもの」。その「いまここ」とはこの時代においては「ウェブ」であり、それが「検索」というキーワードとなって歌詞に表れる。だからこれはいまの時代にだけ向けた歌ではなく、普遍的な感覚を歌ったものだ。だからこそ、七尾旅人は音源ファイルに同封されたレターの中で「大人にも子供にも聴いてほしい一曲」と綴る。

6月にはもうひとつシングルを、7/7にアルバムをリリースするらしい。『911 Fantasia』以降の七尾旅人の世界観どんなふうに描かれているのか、いまから楽しみでしかたない。

ちなみにこの"検索少年"のダウンロード販売には、七尾旅人とTUNKが開発した作品販売サービスhttp://diy.tunk.jp/が利用されている。ミュージシャンが自らのサイトで直接楽曲を販売するための仕組みであり、さまざまなファイル形式で自由に価格設定することができるようになる。かつてRadioheadが『In Raindows』でトライしたことを少しばかり彷彿させる。ここからどういった波紋が広がっていくのか、こちらも興味深く追ってみたい。

2009年によく聴いたシングル

2010年になってからというもの毎月のように強烈な作品がリリースされるものだからそのたびにのけぞっているぼくですが、2009年にも良い音楽はいっぱいあって、それを「2009年によく聴いた音楽」というエントリで紹介していた。けれどそこではアルバムを中心に振り返ったため、漏れてしまった素敵なトラックがいくつもあった。そこでいまさらエントリを立てる次第。


2009年のベストトラックのひとつ。これから何度も聴くだろう。そういう類のトラックだ。


youtubeはこのシングルに収録された"Days(8-Bits Of Tears YMCK Remix)。80kidzのリミックス目当てでこのシングルを手に入れたのに圧倒的にこっちを聴いている。抑制された同時発音数の中で豊かな表現力を見せている。特に間奏から最後のサビになだれ込むあたりは圧巻。このリミックスでYMCKのすごさを改めて感じた。

  • YMCK / 果てしない世界


続けてYMCKのダウンロードシングル。これは『アラド戦記』のEDテーマ。トラック自体がYMCK屈指の名曲だけれど、同時にYMCK自身が制作したドット絵PVが素晴らしすぎる出来。ちなみにPVもiTunes Storeで入手可能。


これもダウンロードシングル。アルバムの発表前ということでおなじみの"Pop The Glock"にいくつかリミックスを加えた形式でiTunesから配信された。youtubeFelix Da Housecatによるリミックス。かなりアッパー感があって好きだ。

やっぱ2009年は良い音楽がいっぱいあったなと改めて思った。でも2010年の音楽も決して引けをとらないし、それはまたの機会に紹介したい。

そろそろラブプラスiについてひとこと言っておくか

つい先日リリースされたiPhoneアプリラブプラスi』をさわってみた。いまの段階ではまだまだという部分が少なくないのだけれど、しかし、将来的にはおもしろいことが起こりうるのではないかとアプリをさわっていて感じた。このエントリではそれについてぼくの考えを書いてみようと思うのだけれど、その前に、まずは『ラブプラスi』の基本的な機能からみておこう。

1.『ラブプラスi』について

ラブプラスi』には3つのモードが用意されている。そして既にいろんなところで指摘されているように、このアプリはほとんどできることがない。より正確にいうなら、『ラブプラス』と同じことはほとんどできない。それぞれのモードを順番に見ていこう。

ラブプラスi』の「コミュニケーション」というモードは本家の「ラブプラスモード」に近い内容だ。キャラクターが画面に表示され、いろいろな仕草をする。そこにタッチをすると、キャラクターが何かしら反応する。しかし現行のver1.0.0では音声認識によるコミュニケーションをサポートしているわけではないし、プレイヤーの名前を読み上げることもない。当然デートができるわけでもない。できることはキャラクターの動きを眺めたり、5分単位で大雑把に時間を読み上げてもらったりするといった程度だ。だからこのアプリを『ラブプラス』のつもりで期待して手に入れると、肩すかしを食らう格好になるだろう。

「カレンダー」と呼ばれるモードはスケジューラー機能だ。しかし、この「カレンダー」はiPhoneのカレンダーとも、ましてやiCalとも連動することはないので使い勝手はいまひとつ。さらに『ラブプラスi』を立ち上げていないとそこに入力したスケジュールの通知(キャラクターが呼びかけて時間を知らせてくれる)を受けることもできない。将来的に他のカレンダーアプリと連携させることができるようになればスケジュールを一元管理できるようになるので管理面での煩わしさは減るだろうし、iPhone OS 4.0以降になればマルチタスクをサポートするようになるので、『ラブプラスi』を常に起動しておいてお気に入りのキャラクターからスケジュールを知らせてもらうといった使い方も現実的になってくると思う。しかしいまの時点では、かなり使う人を選ぶタイプの機能だといえるだろう。

最後に「ARカメラ」。Touch KONAMIで配布されているARマーカーをiPhoneのカメラで撮影すると、AR(拡張現実)によって、周辺の風景に『ラブプラスi』のキャラクターが重ね合わさった状態で表示される。ちょうどこんなふうに。



MacBookから生える高嶺さん。



伸びる高嶺さん。



なにかを探すようにきょろきょろする高嶺さん。


というのが『ラブプラスi』のおおまかな機能で、今後はGPSを利用した「リアルデート」や他のカレンダーアプリとの連携、実際のカレンダーと連動したイベント、髪型・衣装やARマーカーの追加、1分単位での時間読み上げといった部分が強化されていくらしい。

こうして見ていくと、やはりver1.0.0は機能的に乏しい。しかし、ぼくはここから何かしらおもしろい動きが出てくる可能性があるのではないか、という気がしている。というわけでここから本題。

2.広告とAR

機能の追加とは別に、コナミが実際にやったらおもしろいのではないかと思っているのは、広告とARの連動だ。一番あり得るのではないかと個人的に思っているのは、今夏に発売されるという『ラブプラス+』の広告に『ラブプラスi』のARマーカーを埋め込むこと。いくつかバリエーションが考えられるだろう。

例えば駅の中や街角でぼくたちの目線に近い位置に広告を用意し、適切なサイズのARマーカーを設置する。それをARカメラで撮影することで、等身大のキャラクターが、まるで彼氏との待ち合わせのように雑踏の中に佇んでいるすがたが写し出される。この状態を利用し、ARを含めてひとつの広告として見せるという演出も考えられる。例えば、広告にはキャラクターを描かずにフキダシとセリフ、ARマーカーを用意する。ARマーカーを撮影してキャラクターを表示させることで、キャラクターがフキダシのセリフをしゃべっているかのように見せる。リアルな広告とARがセットになることで、こんな演出も可能だろう。

しかし、確かにこれでは、iPhoneを持っていてなおかつ『ラブプラスi』をインストールしているユーザしかAR込みの広告を見ることができない。だが、いまや多くのtwitterクライアントを備えるiPhoneは、twitterとの親和性が非常に高い。そしてtwitterと連携する写真アップロードサービスも複数存在する。少数のユーザが撮影したAR込みの広告がtwitterを経由してウェブを駆け巡ることは想像できるし、それによって多くの人目に触れることになれば、広告としての効果も期待できるだろう。

あるいはコナミの他の作品とのコラボレーションも考えられる。例えば『メタルギア』シリーズの広告枠に『ラブプラスi』のARマーカーを設置する。ARマーカーはこのコラボレーションのための特別なものを用意する。それをARカメラで撮影すると、スネークのコスチュームを身にまとった『ラブプラスi』のキャラクターがARによって表示されるといった具合だ。もちろんこれを実現するためには『ラブプラスi』自体に、つまりiPhone側にコスチュームデータが存在していることが必要だが、それはアプリのアップデートに含めることが可能だろうし、コスチュームデータさえ作成できるなら大きなハードルにはならないと思う。いずれにせよ、ARマーカーの撮影のためには実際にその場に訪れることになるだろうし、撮影された画像はやはりウェブで流通することが推測される。元々の広告の効果が、『ラブプラスi』のARとコラボレーションによってさらに引き上げられる。当然、コラボレーションが逆にマイナス要素となってしまうことも考えられる。しかし、そんな使い方もおもしろいのではないか。

あとは、ビルの外壁や屋上にあるような大きな広告枠に、『ラブプラス+』の広告を掲載し、大きなARマーカーを用意して、ビルと同じくらいの大きさの非現実的なキャラクターを出現させるといったことも話題作りの一環としてはいいのかもしれない。以下の記事で紹介されているものよりも、さらにインパクトのあるものが見られるだろう。

3.位置情報と彼氏力

機能面についていうと、今後の『ラブプラスi』のアップデートの中では、GPSとの連動機能が目を引く。位置情報サービスはいろいろとあるけれど、なかでもFoursquareやGowallaあたりの流れを汲むものになるとおもしろいのではないかと感じている。具体的には、実空間で実際に移動や行動をし、特定の時間や場所で「チェックイン」すると「彼氏力」が溜まるといった使い方だ。「彼氏力」が溜まることによってリターンを得られるような形式であれば、プレイヤーの自発的な行動を促すこともできるだろう。例えば、『ラブプラス』同様に溜まった「彼氏力」を消費することでデートなどの特定イベントを発生させる形式でもいいし、あるいは「彼氏力」と引き換えに限定のARマーカーを入手できるというのもいいかもしれない。とにかく、実空間で行動をさせようというのなら、何かしら動機づけする仕組みが必要だろう。

そのとき、Foursquareなどの位置情報サービスと同様に、企業とのコラボレーションがあればよりおもしろくなるのではないかと思っている。具体的には、特定のエリアで『ラブプラスi』を起動するとキャラクターがそれにちなんだコメントやコスチュームになったりするといった演出が考えられる。特定のエリアとは、遊園地、映画館、ファストフード店などだ。店員に起動画面を見せると何かしらサービスを受けられるとか、そのエリア固有のARマーカーを見せてもらえるとか、そういったコラボレーションがあれば、この試みはより活性化するのではないか。企業は消費を促すことができて嬉しい。プレイヤーは『ラブプラス』を現実にプレイ出来て楽しい。そういう関係を築くこともできるだろう。

ある意味では、VIP語でいうところの安価をコナミが出して、それに基づいてエクストリーム・ラブプラスをやるようなイメージだろうか。安価と表現するとハードルが高そうだがしかし、これが愛花や凛子や寧々からのお願いという形式での指示・行動指定だったらどうだろうか。「〜して欲しい」「〜に行きたい」。彼女たちのわがままやおねだりをきくような気分で、エクストリーム・ラブプラスしてしまうプレイヤーも少なくないのではないか。

そんな感じでいろいろと書き連ねてきたけれど、ここでぼくの考えをまとめておこう。

ラブプラスi』は、さまざまな方法で現実の空間へとアクセスするためのフレームワーク/プラットフォームとなる可能性があるのではないかと思っている。そのフレームワークの上にARやGPSといった技術が乗り、それが『ラブプラス』というインターフェイスで覆われる。使い方次第では、また、今後の拡張次第では、『ラブプラスi』の上にさまざまなエコシステムを生じさせることもできるだろう。その意味ではソフトウェア『初音ミク』に近いものがあるようにも思う。ver1.0.0を見るかぎりはまだまだこれからというアプリだけれど、ぼくはいま、その進化が気になっている。今後のアップデートを期待して待ちたい。

2009年によく聴いた音楽

タイトルどおり、2009年によく聴いた音楽を振り返ってみる。なお、以下では太字の左側がミュージシャンで右がアルバムタイトルを、動画の下に記載しているのはアルバムに収録されているトラックのタイトルを表している。

今年はとにかくThe Horrorsの『Primary Colours』が素晴らしかった。とろけそうになるくらいのフィードバックノイズ。奥行きを感じさせる空間的なサウンドデザイン。甘美なメロディー。これを聴いたあとでは、もう誰もThe Horrorsをイロモノ扱いしないだろう。動画はアルバムのタイトルトラックのライヴヴァージョン。

  • The Juan Maclean / The Future Will Come

  • The Juan Maclean / Happy House

まさにハウスと呼ぶべきサウンド。それもハウスが立ち上がった70年代後半から80年代にかけての純然たるハウスのアップデート版。BPM125前後のゆるやかなリズムとしなやかなベースラインがグルーヴを生み出し、その上を豊かなメロディーが流れる。DFAは2007年にLCD Soundsystemの『Sound Of Silver』、2008年にHercules And Love Affairの1stと毎年名盤をドロップしているけれど、The Juan Macleanの『The Future Will Come』はそれに連なる作品といえるだろう。

  • And So I Watch You From Afar / And So I Watch You From Afar

    • And So I Watch You From Afar / Set Guitars To Kill

ベルファスト出身の4人組ポストロックバンド。轟音でありながら冷めた感覚も同居していて、荒涼という言葉が非常に似合う。どのトラックも、ざらついたサウンドを抜けた先にカタルシスが待ち受けている。この動画もむちゃくちゃかっこいい。

  • Raiders Of The Lost Arp / Tama5

    • Raiders Of The Lost Arp / Beyond The Dark

イタリア産デトロイト直系テクノ。"Beyond The Dark"はGalaxy 2 GalaxyLos Hermanosによるリミックスが発表されていたりするのだけれど、それだけでこの作品がどれくらい「デトロイトか」ということも推し量れるというもの。なお、レコードやダウンロードでは2008年に発表されていた作品だけど、CD化されたのは2009年ということでここに挙げている。

Justice以降の文脈を押さえつつその後の潮流にも目配せをした、とても高品質な作品。それは同じくJustice以降の流れをまとめたKitsune Maisonの7に"Miss Mars"が収録されていることからも明白だろう。次を期待させる仕上がりだし、だからこそ欲をいえば、数々のリミックスワークで浮き彫りになっているずば抜けたセンスを自前のトラックでも見せつけてほしい。次のヴィジョンが他ならぬ80kidzから発信されることを願っている。

サンプリングを駆使したポップミュージック絵巻。色とりどりのトラックが散りばめられている素敵な1枚。

  • The Qemists / Join The Q

    • The Qemists Feat. Jenna Gibbons / On The Run

2008年のPendulumやBreakといったドラムンベース勢の作り出した波を引き継いだかのように飛び出してきたNinja Tuneからの刺客、The Qemistsの1st(本国での発表は2008年末)。RHCPとRATMがドラムンベースしてる、と評されることもあるけれど、個人的にはThe Mad Capsule Marketsを思い出した。とはいえもっとドラムンベース寄りだけれど。もしかしたら、これが今年いちばん聴いた作品かも。


そして、今年ぼくが最も好きだったリミックスは以下のトラック。原曲の良さを活かしつつも、Para Oneらしいスライスとポップなコード進行が光っている。

他にもKasabianやGrizzly Bear、Hudson Mohawkeあたりも素晴らしい作品を発表していたし、国内に目を移せばThe CigavettesやThe Bawdies、藤澤志保も印象的だった(もちろん上記した80kidzHandsomeboy Techniqueも)。あとは個人的に大好きな2Many DJsのMix CD『As Heard On Radio Soulwax Pt.12』も頻繁に聴いた1枚。ハイライトは彼ら自身のリミックスであるThe Three Degreesの"The Runner (Soulwax Edit)"。サイバーなディスコサウンドですごくかっこよかったのでフルヴァージョンもライセンス取って出してほしいなあと思った。

そんな感じの2009年。2010年もたくさんの良い音楽が生まれるだろうし、それらに出会うのがいまから楽しみだ。

昨日の文学フリマを振り返って

既報のとおり、ぼくも参加したBWNでは、8p Orihon Maker - PDFで誰でもかんたんに折本が作れるウェブサービスで作成した折り本をブースに大量に並べ、頒布しました。BWNのメンバーやその知人に限らず、来場された方が持参された折り本もたくさんあったし、折り本メーカーで作成された折り本と折り本を物々交換したりといった試みも想像していた以上に活発になされたように思います。その光景は、文学フリマというマーケットプレイスの上にもうひとつ別のマーケットプレイスのレイヤーをかぶせた、とでも表現できるものでした。ほんの少し言葉を変えて表現すれば、文学フリマという生態系の中に、もうひとつ異なる生態系があった。そんな雰囲気をいくらか感じさせるものでした。そして、文学フリマという生態系の中にまた異なる生態系を演出するという試みには、それなりの可能性があるのではないかとも感じました。

というわけで第9回文学フリマは非常に楽しい創作とトライアルの場になったと思います。まさぴさん(id:masapguin)、本当にお疲れ様でした。折り本メーカーのこれからのアップグレードも期待しています。

なお、残った折り本は番組終了後にスタッフがおいしくいただきました。



画像は虚構坂まよいさんの『三姉妹』。レイモンド・カーヴァーの短編みたい、という言葉を最大級の賛辞として。