subculture

初音ミクとついったん、「生みだす力」を持つキャラクター

1.はじめに 以下は、夏コミに続いて12/5の文学フリマで頒布される『アイドル領域vol.2』に掲載されているぼくの初音ミク論『複製技術時代のアイドル消費』とも関連する考察だ。来春、『アイドル領域vol.3』に寄稿する予定の「初音ミクの自己言及性」に関する…

『最前線』プレオープン前夜祭

本日開催された星海社の『最前線』プレオープンのイベントに参加してきた。理由は『最前線』における作品の無償公開、DRMフリーといった試みに興味を持ったから。前半は太田克史編集長によるウェブサイト『最前線』のプレゼンテーション、後半は『最前線』の…

そろそろラブプラスiについてひとこと言っておくか

つい先日リリースされたiPhoneアプリ『ラブプラスi』をさわってみた。いまの段階ではまだまだという部分が少なくないのだけれど、しかし、将来的にはおもしろいことが起こりうるのではないかとアプリをさわっていて感じた。このエントリではそれについてぼく…

初音ミクは出来ちゃった結婚の夢を見るか?

速水健朗氏の同人誌『Better Living Journal』に収録された『「テクノ歌謡の未来」〜初音ミクが出来ちゃった結婚を宣言する時代〜』を読んで思ったことを書いてみる。なお、以下で用いられるアイドルという単語はすべて女性アイドルを指すものとする。最初に…

ライトノベルのインターフェイスについての思いつき その4

久しぶりにライトノベルのインターフェイスについて少し書いてみる。ライトノベルは改行の頻度が高い。作品によっては1〜2文程度で改行を挟むことが多い。その改行頻度の高さによってひとつのパラグラフが非常にスリムなものとなる。そのため、文章をパッと…

「ある日突然現れた女の子と◯◯し始める」アニメやラノベと社会の関係についての一考察

1.はじめに 本稿は以下のエントリの派生として記述されたものとなる。なお、以下のエントリは読まなくても本エントリでの考察の流れを追うことは充分に可能であることを予め記しておく。 涼宮ハルヒという名の物語の永続システム まず、上記のエントリについ…

大塚英志+東浩紀/リアルのゆくえ

1.物語消費論とデータベース消費の切断線2001年、2002年、2007年、2008年の4回に渡っておこなわれた大塚英志氏と東浩紀氏の対談集。2008年のものだけ語りおろしで、それ以外は既にそれぞれ異なる媒体で発表されていたものが収録されている。こうして1冊にま…

初音ミクが抱える2つのデータベースと身体性について

思想地図収録の公募論文、黒瀬洋平氏の『キャラクターが、見ている。』を読みながら、例の「声優の声」論を書いてみようかどうしようか考えていた。とりあえずぼくが"キャラの身体性"や"身体性のないフラットな声"というテーマをめぐって「声優の声」論を書…

初音ミクをプロデュースするというUGC的消費

1.はじめに 先日公開した以下のエントリで、ぼくは初音ミクをユーザ生成型キャラクター--User Generated Character--として捉えた。 初音ミクの主体、物語の断片、データベース ユーザ生成型キャラクターとは、ユーザがコンテンツを投下していくことで初音ミ…

初音ミクの主体、物語の断片、データベース

1.はじめに 『思想地図』vol.1に収録された、増田聡氏による『データベース、パクリ、初音ミク』を読んだ。その内容は、まず東浩紀氏の提唱したデータベース消費という概念をベースにオタク系文化と音楽の消費における相似と相違を比較し、次にこのような消…

コエカタマリンのメタ・フィジカルな性質

ユリイカ6月号に収録された夏目房之介氏、宮本大人氏、泉信行氏の鼎談『マンガにおける視点と主体をめぐって』を読んだ。以前このブログで『漫画をめくる冒険』の感想を書いたのだけれど、ぼくがそこに込めたつもりのものがここで明快に言語化されていた。こ…

ピアノ・ファイア・パブリッシング / 漫画をめくる冒険 〔上巻・視点〕

イズミノウユキ氏(id:izumino)による『漫画をめくる冒険』を読み終えた。非常におもしろく、良い批評だと感じた。本書は漫画論であり、個人的なことを記すとぼくは普段マンガをあまり読まない(もちろん嫌いなわけではない)。だから『漫画をめくる冒険』で中…

ライトノベルのインターフェイスについての思いつき その2

twitterからの転載。 ライトノベルのインターフェイスについての思いつき その2。その1では、ライトノベルの改行頻度と検索性能の関係性についてを指摘したけれど、今回はそれをさらに押し進めてみたい。フォーカスするポイントは、ライトノベルのマンガっぽ…

ライトノベルのインターフェイスについての思いつき

twitterから転載。 ライトノベルのインターフェイスについての思いつき。ライトノベルをいくつか読んで気付いたことは改行の頻度が高いという点。1〜2文で改行が入って、また次の文が頭から始まるということが多い。1つのパラグラフと文章の単位が近いような…

少女たちのポストモダン - ケータイ小説に見る彼女たちの記号的消費

【A面】犬にかぶらせろ!:ケータイ小説のリアルとは何か? 上記は今回、ケータイ小説への消費態度とはどんなものなのかを考える直接の契機となった。シンプルながらも示唆に富んでいたので、ここに引用させて頂いた。そしてこれを受けて、本エントリではケ…